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2020.06.25更新

【かわだ通信】日本の伝統工芸品≪お正月飾り≫の作り方、ご存じですか?

日本の伝統工芸品

≪お正月飾り≫がどのように作られているのか、皆さんご存じですか?

素敵なケースに入れられて、お店に整列しているところしかご存じないですよね?

ちょっとずつご紹介させていただきますね♪

 

羽子板!と言ったら正面の綺麗な女性が思い浮かぶかと思いますが、

羽子板の裏面、皆さん見たことありますか?

実はこちらの羽子板、現代でも、表はもちろん、裏も職人さんによる手描きなんです。

凄いですよね。

ちなみに、描いている筆も、すべて職人さんの自作。

丁度よいものを作り上げるためには自分の手に馴染むものがやっぱり一番なんですね。

迷いなくすらすら・・・と仕上げていく。

これこそ、熟練の技です。

ほ~っと見とれてしまいますね。

紅白梅をポンポンと描いている様子です。

そして、完成した裏面がこちら。

羽子板の裏面がなぜ紅白梅(職人によって異なる場合もございます)の図なのかご存じですか?

梅には【おもいのまま】という紅白梅の種類があります。
一本の枝に、紅梅と白梅を咲かす美しい種類。
この梅を品種改良で作るのに大変苦労したことから、

なかなか「おもいのまま」に育たない、「おもいのまま」に美しく咲き乱れる、と言われている。
子供も同じ、なかなか親の思い通りに育たない。
しかし、自らの力でおもいのまま、育ち、立派に成長する。
そんな想いが込められているんです。深いなぁ・・・。

 

ちなみに、当店で販売させていただいている羽子板は

すべて当店オリジナルとなっております。

このお顔なら、このお衣装!

このお衣装ならこのケース!!

一つ一つ丁寧に作り上げているんです。

合わせるお衣装でお顔も変わって見えます♪

ちなみに、合わせるお衣装はこんな感じ・・・

驚くほど多くの生地の中からとびきりを見つけます。

裏面を描き、表のお顔を選び、生地を選び、お飾りを選び、

そしてようやく完成したのがこちら。

どこから見ても豪華で素敵で、ハッとしてしまうほど美人の羽子板飾りです。

 

【羽子板】は、女の子のお正月飾りです。

羽子板には、厄を跳ね除けるという意味が込められています。
古くは、羽がトンボに似ていることから、病気を媒介させる蚊を食べてくれるという

願掛けもあり人々に馴染み深い遊びでした。

”も~幾つ寝るとお正月~♪”

の歌詞の一節にも出てきますよね。

ちなみに、羽の黒い玉には、”無患子”という種が使われています。
子が患わ無い、と書く、何とも縁起の良い種子です。

 

年々薄れゆく日本独自の文化、伝統文化。そして伝統工芸の数々。

人形の館河田では、一人一人の職人さんと真摯に向き合い、

それぞれの素晴らしい技術や心を後世に伝えていきたいと思っております。

お家にお正月飾りをお持ちでしたら、一度じっくり見つめてみてくださいね。

きっと、職人の技を感じて頂けることと思います。

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