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2023.11.02更新

今どき!だけど歴史もある!新作のひな人形。

みなさん、ウィリアムモリスはご存じでしょうか?

ウィリアムモリス 写真

最近はいろんなところでモリスのデザインを見ることが多くなったと思います。
モリスは100年以上前のイギリスのデザイナーで、
美術・文学・社会政治など多くの分野で影響力を持った
凄い人物なんです!
モリスのデザインは、植物や動物など自然の要素が主題になることが多く、草花やツルなどをモチーフにし、
それらを緻密なパターンとして組み合わせています。

ウィリアムモリスの立雛 珍しい狩衣姿で、職人の高い技術が必要。

豊かな色彩が特徴で、鮮やかな自然な色合いが使われ、
温かみや優しさを感じさせるデザインが多いのも特徴です!
そんなモリスですが、
実は日本の伝統的な美術や工芸に強い関心を寄せていた
ようで、日本文化に影響を受けたとされる要素がデザインの中に見られます。
ちなみにモリスの版権は本国イギリスで厳しく管理されているので、現在日本国内で正式なモリスの生地を織れるのは川島織物セルコンさんだけなのです。
今年はそんなモリスの代表作である、
いちごどろぼう柄で織った生地を川島織物セルコンさんから頂きお雛様(立雛)に仕立ててみました!

ウィリアムモリスの立雛。珍しい狩衣姿で職人の高い技術が必要です。

この立雛は、狩衣(かりぎぬ)という装束で、一般的に
見られるお雛様とは作りが違います。
よく見られるお雛様は、束帯という正式な行事を行う際の衣装になっていますが、狩衣は蹴鞠(けまり)をする際に着用する少しラフなお衣装となります。
狩衣で立雛を作ると、2本足でしっかり立たせないと
いけないので、職人の高い技術が必要となります。
(一般的な立雛は居という殿の背中にある部分と足の
 3点で支えています。)
そんな職人の高い技術と遊び心で造られたモリスの
いちごどろぼうの立雛。よく見ると、
小鳥がいちごをついばむ様子が描かれています。

動植物の動きを優しく表現できる、モリスならではの
デザインではないでしょうか?
是非店頭でご覧ください!

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