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2022.01.12更新
こちらは
「正月飾り・ひな人形・五月人形」についての記事です
ひな人形の髪飾りに注目!
今回は、おひな様の髪飾りについて少しお話させていただきたいと思います♪
まずは女雛から
女雛といったらの大垂髪(おすべらかし)を思い浮かべる方も多いかと思います
この大垂髪に使われている金属製の髪飾りの事を釵子(さいし)もしくは平額(ひらびたい)と言います。
釵子(さいし)
もともとはU字状の金具の名称だったのですが、江戸時代以降は平額が釵子と呼ばれるようになり、場合によっては額櫛までをひっくるめた名称にもなっています。
そのため、従来の釵子の事を簪(かんざし)と呼んで区別するようになりました。
神事の際には平額へ心葉(こころば)と呼ばれる造花をたてると同時に、左右に日陰糸(ひかげいと)を垂らします。
日陰糸は、白絹を蜷(「にな」もしくは「みな」)結びに編み込んだものです。
蜷結びとは、公家の上袴や几帳の装飾で用いられた飾り結びです。
髪上げの具
釵子や平額や丸かもじのことを言います。
丸かもじは、平額を取り付けることを目的として、前頭部に丸めて添えたものです。
五衣唐衣装の正装の際に使用するものとされています。
大垂髪(おすべらかし)
女雛の髪形で使われている大垂髪は、前髪をとらないようにして、
左右二つに髪を分けた後に、鬢(びん)を横に張り出す用に結います。
そして後ろ髪は水引や絵元結を使って束ねます。
最後に前髪に丸かもじを添えて釵子と額櫛を挿して完成です。
宝髻(ほうけい)
大垂髪に鍍金(金メッキ)製の平額を取り付けて、釵子で留めたもの
つまり、女雛の髪形を相称し宝髻と言います。
では、次に男雛の髪飾りについてです。
男雛の髪飾りは、冠(かんむり)です。
烏帽子(えぼし)と混同されて記載されている場合がありますが、冠が公的な飾りに対し、
烏帽子は普段の髪飾りの事ですので、注意が必要です。
ちなみにこちらが烏帽子。烏帽子をまとった男雛もまた珍しくて素敵ですよ♪
冠(かんむり)
冠は朝廷に出仕する際の公式な制服の一部です。
甲(または額)
丁度頭に載せるあたりの、前方の箇所が甲もしくは額です。
透額(すきびたい)は、この部分に開穴して熱を逃がすようにしています。
穴は開けたままではなく、その上部に羅(薄い絹)を張って覆います。
巾子(こじ)
冠の後部にて高くそびえ立つ纓(えい)の手前の部分です。
この巾子に髻(もとどり)を入れ、左右より簪(かんざし)を刺し貫くことで冠の固定を行います。
簪は別名、角(つの)もしくは笄(こうがい)とも呼ばれています。
纓(えい)
冠の後部(巾子の後)に立つ、羽根を感じさせる部分です。
以前は鯨のひげを使って作られていましたが、現代においては樹脂を使用して枠を作り、羅を張って仕上げます。
位によって纓(えい)の曲がり具合が異なります。
烏帽子(えぼし)
冠が公的な髪飾りとすると、烏帽子は普段の髪飾りということになります。
おひな様を選ばれる際、お顔の綺麗さに目が行ってしまいがちですが、
お飾りの美しさ、繊細さにも是非目を止めてみてくださいね!
当店のおひな様は、お顔やお着物の色合いや雰囲気に合わせて日陰糸のお色も変えていますよ!
是非一度店頭にてご覧くださいね♪